チョップ~♪奥尻島を背景に壮大な日本海の上を飛んでおります。いやぁ綺麗な海です。同じ北海道でも苫小牧じゃ絶対に見られない様なgoodな景観ですね。
そんな訳で、せたな町大成区太田にやって来ました。山と海に挟まれた自然溢れる地域です。此の道路は海岸沿いにある国道740号線です。
後である物を買いに行きたいので、少しだけ立ち寄りますけど向こうの方に見えるのは集落です。小さな町ですが地元民の方々が暮らしています。
チョップモーニング♪
道内の至る所に神出鬼没で現れる不思議生物とまチョップです。
今回はせたな町にある太田神社の参拝にやって来ました。
何で神社の参拝なのに観光スポットコーナーで?っと思った人もいるかもしれませんが、此処はただの神社ではないのです。
太田神社は別名「日本一危険な場所にある神社」と云われてます。
又、非常に険しい道を辿らないと行けない事から人によっては「エクストリーム参拝」なんて表現までされている事でも有名な神社です。
写真の通りですが、参拝で生じた事故については一切の責任を負えないと云う注意事項まで掲示されていました。
それもそのはず何故ならご覧の通りで、標高485mの太田山断崖絶壁に太田神社本殿があるのです。
流石にあんな場所まで行くのはちょっと・・
っと思う方はご安心くださいませ。実は先程の鳥居から数百メートル離れた場所には太田神社の拝殿があります。本殿までは行かなくても此方の方であれば気楽に参拝が出来るのです。
まずは拝殿の方に立ち寄り参拝します。
さて、少しだけ太田神社について説明をします。此処は北海道最古の山岳霊場で北海道で最も西に位置する神社です。
猿田彦大神(さるたひこ)と云う神様が祀られており、海に出掛けた漁師たちが無事に帰って来られる様に航海の安全を祈願して創立されたのが始まりと云われています。
そしてそんな太田神社拝殿のすぐ近くには何やらヘンテコな形をしたオブジェが設置されていました。何なんでしょうね?これ?
これ実は道内最古の灯台で定灯篭(じょうとうろう)と呼ばれる物でした。
面白いのは此の設計デザインで、何処の角度から見ても「太田」の文字に見える様になっています。
さてさて、そんな太田神社ですが実はたどり着くまでの道のりが大変な分だけ、ご利益がある事でも有名な神社なのです。確かに元々は漁師の安全を祈って建てられた物だったんですけど時は流れて、もしかしたら何か強い力が本殿に宿っているのかもしれませんね。
そんな訳でして太田神社の本殿で参拝しお願い事をすれば、それは必ず叶うとも云われている程のパワースポットです。どうですか?少しは行ってみたくなったんじゃないですか?
さてさて、そんな太田神社参拝でこれだけは必要!って云う装備品を紹介します。正直ガチな登山ではないので、ザイルとかカラビナみたいな道具は一切必要ないです。
最低限下記の装備だけしておけば十分と云えます。
1.リュック
※できれば腰ベルト付きで水筒バッグを搭載してるタイプの物がお勧めです。今回僕が使ったのはコストコで3000円くらいで売っていた物です。実はこれが凄く良くて水筒バッグも標準で装備されいました。ちなみに水筒バッグは個別でも700円くらいから売っているので、最低限これだけは購入して持っているリュックに装着する事は勧めておきます。ペットボトルだと都度出して飲むのに結構手間が掛かってしまうんです。
2.ポカリスエット(1.5L~2.0L)
※お医者様も勧めるスポーツ飲料なので水分補給はこれが一番です。何せ登山中はかなりの汗が出るので、水分補給は必須になります。最低でも1.5Lは用意した方が良いです。
3.フェイルタオル
※汗が滝の様に出るので汗拭き用に必須アイテムとなります。
4.トレッキングシューズ
※モン〇ルとかのメーカー品は必要ありません、安物でOKです。スニーカーでもダメではないですけど、結構危ない傾斜もあるので靴は登山用の物をお勧めします。
5.虫よけスプレー ※蚊やあぶが多いので全身に掛ける事をお勧めします。
6.手袋
※これも高い山登り専用品のメーカー物とかは必要ないです。軍手でもOKですが、それだと撥水性がないので個人的には革手がお勧めです。働く人の店とかホームセンターで数百円で売っている物で十分です。
7.着替え
※これは下山後に着替える為の物です。登山時は持って行く必要はないです。
その他ですが、あれば良い物は帽子と水に流せるティッシュとかですね。帽子ですが、此処に関して書くと必須ではないです。何せ山頂に行くまでの間は、ほとんど木に遮られていて直射日光が当たる事もないので、別に付けなくても日射病とかの心配はまずないのでご安心ください。
太田神社なんですけど、実は最寄りにトイレがないんです。正確には太田神社の拝殿に公衆トイレはあるんですけど、僕が行った時には閉鎖していました。トンネルを潜って10kmちょい程離れた所まで行けばセイコーマート(コンビニ)はあるので、参拝前にトイレは済ませて体調を整えておくことをお勧めします。
後、服装ですけどこれもガチな登山者用の恰好は必要ありません、正直ズボンはユニク〇ジーンズやジャージでもOKだし、上は半袖シャツでも全く問題ないです。強いて云うなら汚しても良い格好で行く事ですね。
太田神社本殿への階段です。こうして見るとかなり急な傾斜ですよね。それもそのはず、実は45°程の傾斜があるんです。
鳥居の両端に居るのは狛犬でしょうか?流石は北海道最古の神社ですね。狛犬の石像も歴史を感じます。
あれ?反対側の狛犬の後ろに何か置いてますね。何でしょうか?
太田神社の記念タオルです。1本500円(税込)で販売中との事でした。
いやぁ♪これは又、何かgoodなデザインですね。各温泉宿やご当地のタオル集めが好きな僕としては凄く興味を惹かれる商品です。
そんな訳で少し寄り道してタオルを買いにやって来ました。
ただですね。先ほどのタオルなんですけど実は売店とかで売ってる物ではないんです。まぁそもそも此処にはお店と云える所がないんですけどね。
それでさっきのタオルなんですけど、実は此処の集落にある川村さん、佐藤さん、田中さん家と云う普通の個人宅で販売していました。
タオルですが、これ結構買うの面倒でした。何せ確かに書いてある名字のお家はあるんですけど「太田神社記念タオル販売店」とか親切に書いて有る場所もないので、本当に玄関の呼び鈴鳴らして買えるのかな?って凄く躊躇してしまいました。
でも、ちょうどタイミング良く地元民の親切そうなオジサンが居たので、カメラで撮影したタオルの写真を見せて「すいません此のタオル欲しいんですけど、場所分かりませんか?」っと尋ねたら、ちょうど直ぐ近くの家だったみたいで案内をしてくれました。
さてさて、そんな太田神社記念タオルを販売している中で一番分かりやすい家が此方の田中さん家です。ピンクの平屋で国道740号線沿いにあるので、行けば直ぐに見つける事は出来ると思います。
そんな訳で親切な地元のオジサンのお陰で無事タオルを購入する事が出来ました。はい、此方が道南霊場太田神社記念タオルです。
ちなみに色は白・ピンク・黄色の3種類から選べる様になってました。
チョップ~♪
それでは太田神社本殿を目指して上がって行きます。おぉ!これは見た目の通りでキツイ傾斜です。
139段の石造りの階段が最初の関門です。これは挑戦し甲斐がありますね。
それで本殿までの登山道なんですが、実はほとんどの場所にこんな感じのロープが設置されています。先程の必須アイテムで手袋が必要と書いた理由がこれなんです。
何せ、かなりの傾斜を登って行かなければならないので絶対にロープを掴みながら行く必要があるんです。ロープも濡れていたりするし泥水を含んで汚れているので、掴んでいると濡れて来ます。そう云った理由もあるので軍手よりも革手の方が良いんですよね。
後、此の階段ですが傾斜がキツイだけでなく階段その物もかなり幅が浅い造りになっています。足のサイズが大きい成人男性ならば、まず踵が宙に浮いた状態になってしまうので少し前のめりでロープをしっかりと掴みながら登る必要がありました。
チョップ~♪第一関門クリアです。
まぁ最初に傾斜を見た時は少々ビビりましたが、ロープもあるしゆっくり行けばなんて事はありません
さて、階段を登り終えた後からは傾斜のある山道が続きます。先程の階段と違ってデコボコな所もあるし、木の根っこなんかも歩行先にあったりするので、より慎重な登山が必要みたいです。
登山道なんかでは良く見かける仮設の階段ですね。それにしても足元を遮る様に木の根っこが生えています。
でも実は此の木の根っこが割と重要で、場所によっては傾斜がきつくて木の根っこで上手く踏ん張らないと行けない所もあったりするんです。
でも、途中には緩やかな道もあるんです。少しだけ気楽に行けるぬるま湯コースですね。
!!途中には3mくらいの崖がありました。どうやら此処は梯子を上るしかないみたいです。
これは面白いアスレチックですね。何か楽しくなって来ました。
おや(^^♪
向こうの方に何か見えて来ましたね。
大きな岩の下に観音様の石像が祀られていました。
まだまだ本殿ではないのですが、太田神社では本殿までの途中に祀られている石像やお堂もあるんです。
チョップ~♪
無事に本殿までたどり着けますように(-人-)
途中で切り倒されていた木を見つけました。恐らく登山道で危険だったから伐採された物だと思います。
伐採された木には謎のキノコが生えています。うーん、椎茸ではないですよね。まぁ決して美味しそうには見えませんでした。
さて、太田神社を参拝するにあたって覚悟して貰いたい事があります。それは此処の山なんですが結構見慣れない個性的な虫君達が居るんです。
太田山と云う非常に傾斜が強い場所で独自の進化を遂げたのかもしれません、例えば物凄い足の長い蜘蛛が居ました。例えると昔のエヴァンゲリオンで出て来たマトリエルみたいな足長蜘蛛です。他にも凄い勢いで跳ねるダンゴ虫とか巨大で跳躍力も凄い大きいノミみたいな奴とかも居ました。
珍しい虫君だね♪っと思える人ならOKですが、虫は絶対無理っと云う人はそもそも参拝を諦めた方が良いとだけ言っておきます。
えっ?その虫達の写真ですか?すいません、当サイトは北海道の温泉や観光スポットを紹介しているサイトなので、あまりサイトのイメージを損なう様なグロテスクな物は掲載していないのです。まぁ此処には掲載出来ない様な虫君達だったとだけ書いておきますね。
更に上に進んで行くと鳥居とお堂が見えて来ました。
あっ!でも此処はゴールではないんです。大体此処で中間地点って所ですね。
此処は太田神社の女人堂です。
太田神社の本殿は昔は女人禁制だった為、大正時代に女性専用の拝殿として此処が建設されています。
日本酒がお供え物として置いてありました。何故か秋田県で造られている厳寒の仕込みが2本お供え物としてあります。
もしかしたら秋田の方から参拝に訪れた人が持って来たのかもしれませんね。
そんな女人堂の直ぐ側には、樹齢100年以上は軽く超えていそうな立派な木が生えています。
特別な御神木って訳でもないのですが何故か凄く気になる木でした。
と云うのも大きなコブみたいな物があって何か珍しかったんですよね。
さてさて、一昔前ならば此処から先は女人禁制のエリアです。つまり此処から先が本当に険しい道になるのではないかなって思います。
実際此処から先は、こんな感じの傾斜のキツイ岩場を登って行く必要があります。結構な距離が有り延々とロープを辿って進んで行きます。
それにしても良くこれだけのロープを伸ばしてますよね。経年劣化とかもあるから恐らく定期的にロープも代えているんだろうと思いますけど、物凄く大変な作業なのは想像が付きます。
あんまり注目されない所かもしれませんけど、安全の為にこういうロープを取り付ける縁の下の力持ちが居るからこそ、僕みたいな素人ご当地キャラでも楽に登れるんですよね。
更に進むと横に開けた場所に出ます。遠くの方には迫力のある崖が見えますね。いやぁ本当に太田山は修行の場だったんだろうなって思います。
ちなみに太田神社は山岳霊場と云われていますが、多くの霊を鎮める為に祀られたとかそういう曰く付き話は一切ありません。
又、太田神社で検索を掛けると太田神社 死亡とか太田神社 事故などのキーワードが出て来たりもしますが過去に参拝者で亡くなったと云う事はないみたいです。
まぁ確かに傾斜はキツイから気を抜くと転んで足を挫いてしまったり、骨折とかの心配はあるかもしれませんが、慎重に行けばまず安全に登れるし決して辿り付けない程に危険って訳ではありません。
太田神社に向かいながら途中で後ろを振り返っても大体こんな景色です。
遠くに海が少しだけ見えますが、ほとんど木で遮られれて景観は楽しめない様になっています。
少し残念な所かもしれませんが、逆に云えばそれだけ日差しが遮られているので直射日光による熱中症や日焼けの心配がないんです。
長い長い登山道を通りようやく鳥居が見えて来ました。此処まで来たらゴールは目前なのです。
此処にも観音様の石像が祀られていました。
参拝します。
さてさて鳥居を潜り進むといよいよクライマックスは間近です。
断崖絶壁の上に掛けられた此の橋を渡って行きます。
かなり老朽化の進んだ簡易的な橋ですよね。まともな手すりもないので、ある意味此処を渡るのが一番ドキドキするかもしれません。
足元は歪んだエキスパンドメタルしかありません、これに全体重を載せて歩くのって何か抵抗があります。
又、この橋自体も結構傾斜があります。なので足元が滑らない様にしっかりとロープに足を掛けて行く必要があります。
ちなみに橋の下はかんな感じの断崖絶壁でした。
チョップ♪チョップ♪とまチョップ~♪
ロープの部分をしっかりと踏んで慎重に前へ進むのです。
さぁ最後の難関です。此の7mある崖をよじ登って、上の洞穴に辿り付けば太田神社の本殿があります。
登るには此の鉄の輪を掴んで上がって行くしかないのです。
崖をよじ登るには此の昔の公園にあった様な鉄の輪しかないから登るのに躊躇してしまう人も居るかもしれません。
でも此処はたどり着くまでが大変な分だけ、大きな御利益のある神社です。
折角ここまで来たのだから勇気を出して登りきります。
ファイトー
いっぱーつ
リボビタンチョップ~!!
やりました。気合を入れて本殿到着です。
先ほど登って来た崖を撮影した物です。うーん、完全な断崖絶壁ですね。これは中々怖い高さです。
何が怖いって、掴んでいた先ほどの鉄の輪も何か細くて頼りない杭に掛かってるだけだったんですよね。この事実を知った時は少々ゾッとしました。
ようやく辿り着きました。太田神社本殿です。所要時間ですが、ゆっくりと登って大体90分くらいでした。
とうとう来たんだなって感動出来る瞬間ですね。ちなみに太田神社は嘉吉年間(1441-1443年)に創設されましたが、本殿自体は一度山火事にあってしまった為に一度消失しています。大正11年に再建された物が今の本堂です。
本殿には数多くの日本酒やジュースがお供え物として置いてありました。
木の札が括り付けられていました。
本殿前には賽銭箱が置いてあります。
神社では良く見かける鉄製のローソク立てですね。何かの行事が有る時にはローソクに火を灯す事も有るんだと思います。
神社の脇には願い事が掛かれた木の札が沢山括り付けられていました。
それにしても凄い数ですね。麓の方に売店とかはないし、此れが何処から持って来た物なのかは分かりませんが、もしかしたら願掛け用の木札として販売されている物なのかもしれません。
太田神社本殿で参拝をします。此処まで辿り着けた事にただただ、感謝です。だから僕は此処でお願いしたい事はないです。願い事は自分で叶えてみせます。
なーんて、変に大人ぶって折角の太田神社参拝を台無しにしてはダメですよ。最初に言った通りで、此処の神社は参拝するまでが大変な分だけ御利益のある所なのです。例え私利私欲にまみれた願い事だったとしても、頑張って参拝に来た者の願い事なのだから神様は聞いてくれると思います。
遠慮はいりません、思う存分願い事をしちゃいます。チョップ~♪〇〇お願いします。それと〇〇もお願いします。あっ!でもでも、もしダメなら〇〇だけは何とかお願いしまーす。
たまたまかもしれませんけど、願い事をした後に突風が吹きました。いやぁ心地よい風にあたれるパワースポットです。
そして見てください♪この素晴らしい景観を日本海が一望できる絶景です。海の向こうに浮かび上がる奥尻島が神秘的ですよね。本当にプチ熱い景観です。
綺麗な景色が好きなのは神様も同じなんですね。
先程僕が橋を渡っている写真を見て感の良い方ならば気づいたと思います。実は本殿のある洞窟まで登らなくても此の素晴らしい絶景は一望できるんです。
この景色を見る為だけでも太田山を登る価値があると云えますね。
さて、参拝後は登って来たルートを下る必要があります。傾斜があるのでロープに掴まりながらゆっくりと下りて行きたいと思います。何せ下りの方が躓きやすいから実は危険なんです。
太田神社でした。せたな町の断崖絶壁にある最も参拝が大変な神社と聞いて来ましたが、体験談を書くと凄く楽しい大人向けのアスレチックと云う感じでした。
流石に初心者向けの苫小牧樽前山ではないので、小さなお子様には無理ですが中学生以上ならば装備さえしっかりして行けば参拝出来ると思います。是非、皆さんも太田神社参拝に挑戦してみてください。
えっ?何をお願いしたのかですか?それは秘密なのです。
太田神社
住所: 〒043-0501 北海道久遠郡せたな町大成区太田17 地図
最後に遠路はるばるやって来たのに悪天候で参拝出来なかったよ(泣き)なーんて云う、切ない事が無い様に予め宿泊先を抑えておく事をお勧めします。そうしておけば予定日がダメでも翌日に挑戦できますよね。
僕が調べた限りでは太田神社の近くで泊まれる御宿は2つありました。参考までに各御宿公式ホームページのリンクを貼っておきます。
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