チョップ~♪皆さんこんにちは
苫小牧のゆるキャラ兼北海道温泉大使のとまチョップです。今回やって来たのは登別温泉・・ではなくて、そこから車で10分くらいの距離にあるカルルス温泉です。
カルルス温泉は山峡の名湯とも呼ばれており、昭和32年9月に旧厚生省より、北海道で最初に国民温泉保養温泉地として認定を受けた所です。ちなみに北海道と言うとアイヌ文化に縁のある地名が多いのですけど、実はカルルスと言う名前はアイヌから来た物ではないんです。この泉質がヨーロッパの代表的な温泉であるチェコのカルルスバード(現在カルロビバリ)と言う所の泉質に似ていることから名前が付けられたのが経緯です。
カルルス温泉は賑やかな登別温泉と違い、山々に囲まれたとても静かな所です。その為、空気も綺麗で森林浴も楽しめる観光地になっています。良質な温泉は勿論ですが、周辺の恵まれた自然環境がもたらす効果も大きいんじゃないかなって思いました。ただ、とても静かな環境であるが為にお土産屋さんやコンビニなどのお店は一切ない所です。なので、宿泊に訪れる場合は事前に飲み物などは購入して置くことをお勧めします。
さてさて、ここには数軒の温泉宿はポツリポツリと並んでいるのですが、そんな道路を少し歩くと良い感じの遊歩道があります。目的の温泉に行く前に少し散歩をしてみたいと思います。
大きな池がありました。魚は泳いで居ない様でしたが、水の色は澄み切っていて綺麗です。
カルルス温泉にはシンボルと言える大きな千歳川が流れています。折角なので、橋を渡って周囲を回ってみます。
それにしても綺麗に整備された遊歩道です。隣で流れている千歳川の景観も良いですね。途中にはフキノトウも生えていました。これだけの山中なら少し探せば山菜も沢山採れるんじゃなかなって思います。
おや?何かの建物が見えて来ました。プールらしき物もありますね。学校でしょうか?
今は使われていない様ですが、老朽化したブランコと滑り台(多分・・)がありました。昔は公園だったのでしょうか?それにしても滑り台らしきオブジェですが、随分急な角度の階段ですね。昔は安全設計基準とかユルユルだったんだろうなぁって、思いました。
プールの跡地の様です。結構深そうですね。ちなみに奥にある建物なんですが、廃校にしては綺麗な建物だよなって思って良く見たら、学校ではなくてオロフレ荘という温泉宿でした。こちらはカルルス温泉の湯元でもある老舗旅館になります。何だか数年前にやっていた仲居さんが主人公のアニメとかに出てきそうな御宿ですね。
オロフレ荘を抜けると道路に出ました。ことぶき橋があるので、ちょうどここで折り返し地点になります。千歳川の色は澄み切って綺麗ですね。こうやって見ると迫力もあります。ここでは何か釣れるのでしょうか?もし釣りも楽しめるなら山菜採りに釣りとアウトドアを満喫出来るスポットですね。又、直ぐ近くにはサンライバースキー場もあるのでウインタースポーツも楽しめる場所です。中には山登りを楽しんでいる人も居る様なので、正に北海道の大自然を楽しむ為の観光地ではないでしょうか?
歩きやすく景観の良い遊歩道でした。散歩道はそれ程長距離ではないし、まず迷う事のない所です。天気の良い日なら本当に快適な所だと思いました。さてさて、それでは今回の目的地に間もなく到着するので、そろそろ本題の温泉紹介に入りたいと思います。
今回の目的地は、カルルス温泉にある森の湯山静館です。規模は小さめですが、リニューアルしているのか外観も綺麗で好感が持てる御宿です。それでは中に入ってみます。
フロントには親切な巡業員の方が居ました。入浴料金を払った後で、浴場はどこかを聞くと親切にスロープの奥にありますと教えてくれました。日帰り入浴客にも御持て成し精神を感じさせてくれる好印象の御宿です。ちなみに浴場の方にはシャンプー類は設置されていますが、タオルとバスタオルは持ち込む必要があります。まぁ手ぶらで来てもタオルの販売とバスタオルのレンタルはやっているそうです。
本物温泉宣言と書かれた掲示物がありました。カルルス温泉の凄い所なんですが、この掲示物に書いてある通りで、御宿のほとんどが源泉掛け流し100%の湯になっています。登別や洞爺湖に比べると今一知名度の低い観光地なんですが、実は物凄い良い観光地なんです。
浴場に向かう途中には絵葉書が飾られていました。女将さんの描いた物でしょうか?あっ!先程の遊歩道にもあったオブジェのイラストもありました。それにしても上手い水彩画ですね。
温泉への入り口です。脱衣所の方にはロッカーはないので、右にある貴重品ロッカーに収納することになります。このロッカーは100円硬貨などの要らないタイプで男女兼用になっていました。
脱衣所内です。見ての通りそれ程広くはありません、棚の上にはカゴが積み重ねられてあるので、これに脱いだ衣服を収納する様になっています。
奥の左側にあるのトイレのドアでした。建物内も一部リニューアルしている様で、トイレもご覧の通り綺麗なシャワー付き洋式トイレです。これは良いですね。
こちらは反対側から撮影した脱衣所内です。左の方にあるのが浴場への入り口で、奥には洗面台があります。
洗面所はこんな感じです。長方形の大きな窓に3箇所設置されていました。
洗面台です。シンプルなデザインですが、清掃されていてとても綺麗になっていました。切り替え式でお湯と水が出せる様になっています。ドライヤーは無料で使用可能です。
でも、驚くべきはアメニティの充実でした。先程のフロントの売店でも売っているので、試供品も兼ねているとは思うのですがスーパーヒアルロン酸の化粧水に乳液と結構なお値段の物まで置いてありました。
効果はわかりませんが、和漢草とろみ育毛剤もありました。3ヶ月使用すると男性特有の悩みが解消される・・かもしれませんね。
ハンドソープに化粧水にヘアトリートメントです。サービス良すぎでは無いでしょうか?
更にかかとつるつるクリームまでありました。これは凄い!ここまでアメニティの充実している御宿は中々ありません、カルルス温泉恐るべしプチ熱いです。
浴場入り口のある壁の方には泉質表と温泉図が掲示されていました。
温泉図です。此処の浴場は内風呂が2つと露天風呂が1つある作りの様です。
それでは浴場へ行ってみましょう♪
浴場全体を撮影した物です。見ての通りこじまりとはしていますが、雰囲気は良さそうな温泉です。
内風呂は2槽式になっています。左側は加水ありの中温浴槽で、右の方はカルルス温泉の源泉掛け流し100%の浴槽です。
まずは左側の浴槽に入りました。こちらは加水により温度調節をした浴槽です。温度は41℃に調整されているので、普通に入れる様になっています。シンプルな浴槽ですが、カルルス温泉は肌触りも優しく良い湯です。単純温泉ですが、北湯沢にある温泉に比べるとそれ程独特の香りの様な物はしませんでした。
■泉質:単純温泉(中性低張性高温泉)
■効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復健康増進
こちらはカルルス温泉の源泉掛け流し100%の湯に入れる高温浴槽です。これは熱い!昔の熱湯コマーシャルでも使えそうな位の熱さです。激熱です。と言うのもカルルス温泉は源泉の温度が54℃と高温の源泉なんです。勿論浴槽に注ぎこむまでには、温度調整をして何とか入れる温度にはなっているのですが、それでも1分入る事が出来たら大した物だと思います。折角の源泉掛け流し100%と言う貴重な温泉ですが、流石にここに入り続けるとゆでチョップになってしまいますので、早々に浴槽から出ました。
窓の向こうには、山林の眺められる景観が特徴の露天風呂がありました。次はあちらの方に行ってみたいと思います。
先程の内湯は折角の源泉掛け流し100%の温泉なのに勿体無いと思う方も居ると思いますが、安心してくださいね。実はこちらの露天風呂の方も源泉掛け流し100%になっています。温度調整も自然任せなので、季節によって湯温が変わるそうです。今回はちょうど良い温度で、これなら長湯出来ると思いました。それにしても、良い泉質です。
北海道では一番の温泉街である登別でも、源泉掛け流し100%の湯という所はそれ程多くはありません、まして露天風呂となると僕の記憶では第一滝本館にある金蔵の湯か、花鐘亭はなやの2箇所だけです。ここの温泉が如何に貴重なのかが分かります。
何でもここの露天風呂は、星が見えなくては露天風呂じゃない!っと言う社長の信条で、敢えて屋根が付いていないそうです。その為、とても開放的な作りで山中にある野湯の様な設計になっています。とまチョップの右にあるのは露天風呂の方流口ですが、流石は源泉掛け流し100%の湯です。一部には温泉の成分で出来た湯の花の結晶が出来ていました。又、方流口近くの熱い源泉からは独特の香りもして本当に良質な温泉なのを実感させてくれました。
中に戻って洗い場の紹介をします。
こちらは珍しい掛け湯タイプの洗い場です。温泉宿らしい風情を感じさせてくれる設計ですね。
掛け湯の上には飲用泉が設置されていました。実はこの山静館なんですが、北海道にある温泉では初めて飲用泉としての許可を保健所から受けた御宿になるんです。言い換えると北海道初の飲用泉と言うとても貴重な物になります。味は少し鉄の様な感じがする物でまぁ美味しいって言う物ではありませんでしたが、カルルス温泉の良質な湯で体の内側も外側も綺麗に浄化したら物凄く体の調子も良くなると思います。
こちらは普通の洗い場です。シャワーは温度調整の可能なタイプになっています。
驚くべきはシャンプー類のクオリティの高さでした。何とアズマ商事製馬油シリーズです。これは凄い!最早高級シャンプーの部類に入る良品なのに、普通に洗い場に設置されていました。流石に出さざるを得ませんね。本日2度目のプチ熱いです。後は炭軽石に火山灰石鹸と言う物も設置されていました。
茶エキス配合の洗顔フォームとピーリングジェルです。幾ら試供品を兼ねているとは言え備品のクオリティの高さに圧倒されました。此処の御宿、実は敷居の高い所みたいですね。
良いお湯でした。カルルス温泉の特徴なんですけど、お風呂上りの後もしばらくの間は体がポカポカと温まったままでした。ちなみに此処では日帰り客専用の休憩用大広間などは無いので、流石に1日中ゆったりと言うのは難しいと思います。でも、ロビー内にあるラウンジには自販機もあるので、此処で少し休憩をする事が出来る様になっています。
少し長湯し過ぎてしまいました。お風呂上りのお茶は最高です。
名前の通り、とても静かな山中にある御宿でした。温泉とアメニティのクオリティも高くて、次は日帰りでは無くて宿泊で訪れてみたいと思いました。何でも此処の御宿では地鶏のたたき鍋と言う、とても人気のある名物料理があるそうです。何でもそれを食べたいが為に遠方からのリピーターも居る程の料理らしいので、是非一度食べてみたい鍋ですね。
賑やかな登別温泉も良いですけど、このカルルス温泉は登別とは間逆で本当に静かな所です。ゆったりと良質な温泉に浸かり、のんびりとした時間を過ごしたい大人向けの観光地だと思います。是非一度来訪する事をお勧め致します。
森の湯山静館
住所:059-0553 北海道登別市カルルス町16 地図
TEL:0143-84-2856
■日帰り入浴料:大人600円、子ども300円(3歳未満無料)
■日帰り営業時間/ 12:00~20:00
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