滝乃家玉乃湯の夕食会場にやって来ました。此処の御宿ですが部屋食と云う物はなくて全て此の2階にある食事処での会席のみになっています。
お食事処の名は初音ミク・・ではなくて初音です。食事処にはスリッパを脱いで上がる様になっていました。
それでちょっと気を使わなくてはならない所なんですが、座敷に上がる前にスリッパに間違え防止用の番号札付き洗濯ばさみを付けておかないと後から分からず結構困ってしまいますのでご注意ください。
うーん、此処も玄関同様に部屋番号毎に預かってくれるBOXとかあれば良かったんですけどね。
厨房です。腕の良さそうな如何にも料理人と云う方が腕を奮っていました。
さて、此処で衝撃的な事実をお伝えしとかなくてはなりませんね。実は現在滝乃家別館玉乃湯では囲炉裏を使った料理の提供はやっていないそうです。ちょっと前まではやっていたそうなんですけど、やめてしまったとの事でした。
うーん、御宿側にも色んな事情があるのでやめるのは致し方ない事だとは思うのですけど、それならばそれで早々に告知する必要があるのになとは思いました。何せ最初のページでも紹介した玉乃湯のパンフレットにも此処の御宿の公式サイトにも、さも囲炉裏会席を売りにしてあるのか様な表現が載っているんですよね。
人によっては囲炉裏会席が楽しみで来たのにとガッカリされてしまうかもしれませんね。
滝乃家オーナー様、折角玉乃湯従業員の皆さんが一生懸命に頑張っているのだから変な誤解を与えてクレームを受けない様に早々に新しいパンフレットの制作に公式サイト・関連の旅行代理店サイトの内容修正を要望致します。
食事処「初音」です。掘りごたつタイプの席にテーブル席がありました。和ティストで良さげな雰囲気です。
会場内に白い暖簾が掛かっているのが特徴ですね。これがある事で他のお客様グループと仕切られている様です。
テーブルは可動式でグループに応じて配置も変えてある様でした。
ちょっと気に入らなかったのはテーブルの配置と仕切りの小ささですね。
ご覧の通りで隣のテーブルが近すぎます。又、テーブル間に仕切りがあるから一見問題ない様に見えますけど、これが小さめなので実際は人が座ると丁度隣り合ってお互いの姿が見える様になっていました。
うーん、これは落ち着かないですね。場所によっては先ほどの掘りごたつタイプの席みたいな半個室の席もあるのだから尚の事、此のパーソナルスペースの狭い配置には不満がありました。
席も簡単に移動できるのだし、そもそも大勢のお客様が訪れる大型旅館ではないのだからテーブルの配置やプライベート空間の取り方には配慮して欲しい所でしたね。
席の配置では辛辣な事を書きましたけど食事処自体の雰囲気は気に入りました。間接照明もイメージに合ったいてgoodです。
それにしても至る所に炭が置いてあるのが此処の特徴みたいです。
はい、そんな訳で今回僕が案内された席です。此処の御宿ですが席については完全指定席になっていました。
玉乃湯 神無月の御献立「釣瓶落し」
料理長は大津山貴司さんです。
席にはお品書きが用意されていました。流石にメニューはプリントされた物でしたけど表紙の字は手書きに見えました。お客様分を全部丁寧に書いてるのかもしれませんね。
さて、先ほどは囲炉裏料理が無い事とテーブル席の配置について辛らつな事ばかり書いて来ましたが、結論から云うと此処の御宿の夕食で出た会席料理は・・
かなりどころか物凄く良かったです。正直料理の味は登別にある御宿では一番良いんじゃないかなって思いました。(あくまで僕がこれまで泊ってきた中での感想です。)
飲み物のメニュー表です。此処の御宿では飲み放題はやっていない様ですがお酒の種類は結構ある様です。
僕は基本お酒は飲めないのですが、やや早めに食事会場に入れて貰い此のサイト掲載の為に会場内の撮影までも心良くさせて頂いた事もあったので、今回はレモンサワーを注文しました。
割り箸です。玉乃湯のロゴがカッコよいですね。
さてさて、それでは夕食料理の紹介をして行きたいと思います。
既にお気付きの方も居るかもしれませんが、此処の御宿の料理は予め幾つかの品がテーブルにセッティングされています。
それではまずはお品書き順に料理を載せて行きます。
【先付】秋茄子オランダ煮
【前菜】サーモンバッテラ寿司 炒り銀杏 オクラ 松茸白老牛巻き 蒸し鮑と舞茸の胡桃和え
流石の料理でした。このお上品な木箱に入っている前菜はどれも美味しく大絶賛です。間違いなく海原雄山が食べても美味い!っと言うと思います。
珍しくて美味しかったのは此の炒り銀杏です。銀杏ってまぁ和製のピスタチオみたいな物なんですけど、固い皮を剥くとご覧の通りの綺麗なグリーンの実が出て来ます。
とても香ばしくて美味な物でした。
【造里】本鮪 牡丹海老 帆立
これはインスタ映えする船盛ですね。インパクトはgoodです。ちなみにお品書きには載ってませんでしたけど実はアボガドもありました。これも刺身醤油で食べましたけど美味しい物ですね。
まぁ森のバターと云われる位の高カロリー品だから食べ過ぎには注意の必要な食べ物ですけど・・
それでは頂きます。これは美味い!
滝乃家別館玉乃湯は料理がメインの御宿なんだなと実感しました。goodです。料理はプチ熱いですよ♪
【焼物】 貝づくし(北寄 帆立)
此処の御宿ですが実は焼物に関しては大沼黒牛の炭火焼きか貝づくしかの2種類から選べる様になっていました。
僕は何となくなんですけど、貝づくしの方が此のサイトに載せる時に見栄えが良さげだと思ったので貝の方をチョイスしております。結果的には大正解だったなと思ってます。
ちなみに先ほどの貝づくしの専用タレです。貝が焼けてきたら此の専用タレを付ける様になっていました。和風だしで北寄と帆立の美味しさを引き立たせてくれます。
それで個人的には此処の御宿の接客サービスは凄く気に入りました。ただ、良くも悪くも仲居さんとの距離がある所だなと云う印象です。
と云うのも御宿によっては仲居さんとの距離感が結構近くて一品一品の料理を運んで来ては丁寧に説明してくれる所(特にハイクラスの良い御宿に多い)もありますよね。実は僕あれが結構苦手なんです。その点、此処の御宿は予め料理が幾つか用意されて有り、ご飯と汁物なんかは後から食べたくなった時に呼び出しボタンを押して自分の欲しいタイミングで持って来て貰えるので気楽な物でした。
まぁ先ほど良くも悪くも書いたのは此処です。お客様によっては御宿なのだからお客様の箸の進み具合を細かくチェックして料理を運ぶタイミングを考えるべきだと思うような人も居るだろうなと思ったからです。多分、それこそ滝乃家本館みたいな高級旅館の御持て成しに慣れてる様な人には不満に写る所かもしれないからです。
でも、僕は正直それって常に監視されている様で気疲れするし、食べたい時や飲みたい時に仲居さんにお願いするのも一つのコミュニケーションだと思うんですよね。常にこっちはお客様なんだから気を使えと云う考えは好きではないので、これくらいの接客サービスが一番良いかなと思っております。
【鍋物】秋鮭きのこ鍋
多分、道外から来たお客様なんかは特に北海道らしさを感じる鍋料理なんじゃないかなって感じました。それにしても此処の鍋ですが汁の出汁が抜群に美味しいんですよね。これはお家では作れない代物だと思います。
【温物】落花生豆腐のしめじあんかけ
本当に美味しい料理を出してくれる御宿の会席にはほぼと云って良い位に拘りの豆腐料理が出て来る気がします。
勿論滝乃家別館玉乃湯の落花生豆腐もお味は抜群でした。
【酢の物】秋刀魚南蛮漬け
【漬物】自家製糠漬点四点盛り
【御飯】道産米ななつぼし
全体的に美味しくて良い会席料理なんですが、少々残念だったのは出て来たのが単なる白米だった所ですね。会席料理では何故か最後に出されるのがご飯と汁物ですが、此処は拘りの炊き込みご飯なりをだしてくれたらなと思った点でした。
まぁ此処の御宿は料理を提供する順番と云うのも特に定まっていないので、先にご飯も貰って造里や焼き物をオカズに頂くのもアリかなとは思いました。
【汁物】お味噌汁
逆に汁物はかなり良かったです。お品書きにはお味噌汁と書いてはいましたが実際は豚汁でした。これは美味です。
貝づくし頂きます。うん♪これは美味しい(^^♪
【デザート】ブランマンジェ
綺麗なブランマンジェですね。載っているのは木苺にミント、小豆でした。
ちなみにブランマンジェですが簡単に云うとミルクプリンの事です。
料理長特製の生チョコレートです。これもお品書きには載ってませんけどサービス品として出してくれました。
ココアパウダーがまぶされていて清涼感のある器に上品に盛られているのがgoodです。
〆のデザート頂きます。う、美味い!
ブランマンジェも生チョコレートもgoodです。意外にもほうじ茶がデザートに相性ピッタリで気に入りました。
最初はコーヒーだったらもっと良かったのにと思ってましたけど、デザートにほうじ茶もアリだなと実感した瞬間です。
滝乃家別館玉乃湯の夕食紹介でした。
此処の御宿で出て来る会席料理のレベルは間違いなく登別ではトップレベルです。本当に美味しい料理を堪能したいのであれば滝乃家別館玉乃湯ですね。
さてさて、お腹がいっぱいになると眠くなってしまいました。折角なので1階にある囲炉裏のお休み処で一休みしちゃいます。和ティストって本当に良いですよね。
滝乃家別館玉乃湯1 外観・ロビー
滝乃家別館玉乃湯2 お部屋
滝乃家別館玉乃湯3 温泉
滝乃家別館玉乃湯4 夕食
滝乃家別館玉乃湯5 朝食
滝乃家別館玉乃湯6 餅つき&売店
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